TANAKA MASAO ARCHITECTS

岩倉町の家

WORKS

米子市旧市街地に多くみられる、間口が狭く奥行きのある、いわゆるウナギの寝床の敷地に計画された延床18坪弱の狭小住宅です。
同敷地内の北側には以前弊社が設計監理をした学習塾(>>> 米子の家)があり、南側本宅の古い住まいを取り壊しての新築です。
外観は米子市の定める景観条例に即して周辺の街並みと馴染むように、そして内部は南欧の古民家を意識して、壁は漆喰をラフに仕上げ、竿縁には稲のはぜ掛けに使用した古丸太を再利用し、天井板には敢えて色むらのある節有材を使用しています。表通り沿いに配されたグランドピアノの置かれたリビングには、トップライトから柔らかな陽を取り入れ、壁にはステンドグラス作家、清水環さんの作品が嵌めこまれ、優美な印象を与えています。
さらに建物中心には中庭デッキテラスを設けて、各室に光や風を届け、植栽を施すことで外との繋がりや自然を感じてもらい、狭いながらもおおらかな生活が送られるような住まいづくりを心掛けました。

  • 木造 平屋建
  • 58.43㎡
  • 新築
  • 2020年11月
  • 鳥取県 米子市